創業86年!製麺所三代目社長『奮闘記』 ~先代が伝えたかった事、いま後継ぎが思う事~
- (一社)日本ラーメン協会 会員
(有)瑞穂食品工業 麺屋棣鄂 代表取締役
知見 芳典
- (一社)日本ラーメン協会がおくる特別セミナーシリーズ。
今回はラーメン業界だけに止まらない外食産業全体の課題ともいえる「継承問題」にクローズアップ。講師には、関西を代表する製麺所で創業86年の「麺屋棣鄂(テイガク)」三代目社長をお迎えし、未経験で家業継承の覚悟を決めた当時の葛藤や、若き兄弟がタッグを組み、マイナスからのV字回復を成し遂げるまでのエピソードを伺います。
「継がせたい側」「継ぐ側」、両側の方にご聴講いただきたい内容です。

- 1972年、京都生まれ。高校卒業後、沖縄に渡りヨットの道を目指すも挫折。京都に戻り、大手清掃会社に就職後は営業マンとして順調にキャリアを重ねる。1996年、父親(昭和6年創業の老舗製麺所「麺屋棣鄂」二代目)が、脳梗塞で倒れる。「製麺は先細りの稼業。長男であっても、後を継ぐ必要はない。自分の道を切り開け」の教えの下、一度は廃業の覚悟を決めるが、一転した父親の言葉「従業員の為に帰って来てくれないか」に一念発起。それまでのキャリアを捨て、31歳で代表取締役に就任。経営は最悪の状態でのバトンタッチだったが、同時に専務取締役に就任した弟:和典氏と共に一からシステムを構築し、当時は珍しいオーダーメイド麺の受注で起死回生をはかる。現在は全国に顧客を持つ製麺ブランド企業へと成長。第2工場の建設も進捗中。
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